要望を「なぜ?」と問い直してみる 最終回

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<第3回目>
~患者の医者への要望~
私たちが医者に相談するとき、往々にして、身体が痒いので痒み止めの注射をしてください、血圧が高いので降圧剤ください、と要望を伝えます。直接的な効果を期待して、直接的な要望を伝えることは、普通のことです。しかし、医者はとりあえず患者の言うとおりの処置をしてくれます。しかし根治のための検査や治療も並行して行います。相談者から最初に受ける4番目のシステムレベルの要望は、医者に対する患者の直接的な要望に似ています。

~IT利活用の成果を上げるためには~
「サイボーズで情報共有したい」「情報共有するにはどんなITツールやソフトウエアを使えばよいでしょうか」「Accessで情報管理するやり方を教えてください」、これらの要望に対し、私は「なぜ?」と問いかけます。問いかけによって、新しい業務の仕組みについて考えてもらうキッカケを与えています。その仕組みは、業務フロー(プロセス)や業務ルール、組織の在り方、人のモチベーションやITリテラシー向上などです。IT以外のこれらすべてに目配りして欲しいからです。あくまで正しい順番は、新しい仕組みを考え、これを支えるシステムに関する要望を考えることです。そうでなくてシステムレベルの要望から考えたのならば、少なくとも一つ上の仕組みレベルの要望に立ち返ってシステムレベルの要望を検証してみてください。そうでないと、会社の業務に役立つ、経営効果のあがるIT利活用にはなりません。クラウドサービス(クラウドシステム)が普及してIT導入のやり方が変わってきていますが、IT利活用の成果を上げための王道は変わりせん。もう少し詳しくIT利活用の成果を上げための王道の道筋を知りたい方は、ご相談ください。


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