ハピログ代表 中林秀仁さんを講師のお一人に迎え、現実的に創業を考えたい人のための「創業事例セミナー」開催!

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 福井ビズカフェ「現実的に創業を考えたい人のための 創業事例セミナー」では、2人の先輩起業家を講師にお招きし、創業した理由、事業を軌道にのせるまでの苦労話、販路開拓秘話などを、創業にまつわる体験談を語っていただきます。あなたも2人の先輩起業家の体験談を通じて、「創業するということ」について考えてみませんか?

 こんにちは。福井県の起業家向け相談窓口や起業セミナーを企画・運営している「ふくい創業者育成プロジェクト」事務局の岡田です。

福井ビズカフェの講師のお一人、中林さんにインタビューして参りました。

 先日、2017年3月16日開催の福井ビズカフェの講師のお一人、中林さんにインタビューして参りました。
 オフィスは、JR高岡駅から徒歩15分程度の閑静な住宅街に建つ、見た目普通の一軒家です。応援者の方が、以前自宅として使用していた一軒家を破格の安価で貸してくださっているとのことでした。庭には小さな菜園もあるんだそうです。

 
 現在、5名の会社。ダイニングと併設された広々としたリビングの真ん中に大きなテーブルが置かれ、窓に向かってデスクが並んでいるオフィススペースは、なんともアットホームな雰囲気です。中林さんもとても気さくな方で、私のぶしつけな質問に対しても、ざっくばらんに語ってくださいました。


※写真はハピログ株式会社のHPより https://happylogue.com/

 中林さんは、2009年8月にマイクロソフト社退社後、石川県金沢市で企業向けコンサルティング事業のピアズ・マネジメント株式会社を創業し、2014年にはWebサービス開発事業のハピログ株式会社を富山県高岡市で立ち上げました。
 「ハピログ」とは、Facebook や Instagram に投稿した写真や文字をフォトブックにするサービスです。「あーそれ、知ってる!」という方も、たくんさいらっしゃるのではないでしょうか。

私自身が今あがき苦しんでいる途中。良い商品だと思ったけど、もうダメかと思った。

 2009年、中林さんは、「自分の力を試してみたい。やるなら39歳の今しかない。」という決意でマイクロソフト社を退社し、その2か月後に、マイクロソフト社時代の部下の方と2人で、企業向けコンサルティング事業の、ピアズマネジメント株式会社を起業しました。
 起業して1年目の売り上げは200万円だったそうです。「マイクロソフト社という看板を外すと、一個人にすぎません。1年目の我々の給料はゼロでした。昼ごはんは毎日、”塩むすび”だけでしたね。」と当時を振り返ります。
 その後、売り上げは倍々で増えていき、「3年目から、ようやく食べていけるようになった。」と中林さんは語ります。


※写真はハピログ株式会社のHPより https://happylogue.com/

 2014年には、子会社であるハピログ株式会社も立ち上げ、売り上げを順調に伸ばし、起業を軌道にのせている中林さん。
 北陸だけでなく、市場を全国そして海外に広げ、積極的な事業展開を行っている中林さんに、スタートアップ時の販路開拓についてアドバイスを求めたところ、「アドバイスするどころか、私自身が今あがき苦しんでいる途中。私自身がまさに、死の谷を渡れるかどうかの瀬戸際なんですよ。」と鋭い眼差しで語ります。

 ハピログを立ち上げたものの、売り上げが月に5~10万円しかない時期が、ハピログの前身時代を含めると、足掛け2年続いたそうです。「良い商品だと思っていたんだけど、もうダメかと思いました。」と中林さんは当時を振り返ります。
 「これでだめだったらあきらめよう。」という思いで、2015年の11月にハピログのキャンペーンを行い、プライシング戦略を変えたり、幾つかのことをいろいろやってみたところ、ヒットしたのだそうです。その後、売り上げは10倍以上になり、会員数も3万人を超えたと言います。
 「これをやれば当たるなんていう、決定打なんてないんです。銀の弾など無いんですよ。」
 あの手この手とあきらめず繰り返すこと。それが結果に近づく一番の方法だと、ハピログの販売戦略を通じて身をもって体験したと中林さんは語ります。

お前はセオリー通りにやれてるのか。ブーメランのようにかえってくるんです。

 「たとえば星野リゾートの星野佳路社長もよく言われていますが、セオリー(定番のやり方)は本を読めばわかるんです。ただ、そのセオリー通りにやれている人が、どれだけいるのか。たいていの人は、やれていないんじゃないかと思います。10のうち1か、2くらいがせいぜいでしょう。そうじゃなくて、10のうち、8か9まではやる。そういうことなんです。」
 ただね・・、と苦笑いしながら、「たとえばブログなんかも、毎日書いた方がいいと分かっているけど、なかなか書けていませんし。自分がセオリー通り、10のうち8か9やれているかというと、できていないと思います。だから、講演で話した後、必ず自己嫌悪に陥るんです。じゃあ、お前はやれてるのかって。ブーメランのようにかえってくるんですよ。」と中林さんは語ります。

 
 当たり前のことを当たり前にするということに、とにかく真摯に取り組んでいる中林さん。中林さんからお話を伺う中で、本を読んで知っているはずのセオリーを着実に実行して、改善をし続けていくということの大切さ。当たり前のことを当たり前にする。そこにミラクルなんてないんだと、痛感しました。

「現実的に創業を考えたい人のための 創業事例セミナー」にご参加ください

 「いきなり成果が出た!」みたいなミラクルって、時にはあるんだろうけど、いつもじゃない。セオリー通りを愚直にやり続けることが、最も結果につながるということは、おそらく誰しも知っているところなんだと思います。
 だけど、答えとか結果はすぐ欲しいし、すぐに結果が出ないと不安になる。何かと忙しかったり、他に気を取られたりしているうちに、なぜかいつの間にかやらなくなってしまう。それもまた、誰しも経験しているところなんだと思います。

 きっと、ビジネスだけでなくスポーツとか勉強とかも、「わかっちゃいるけどやれてない・・」というところを乗り越えて、当たり前のことを当たり前に愚直にやり続けられた人だけが手に入れられる結果というものが、確かに存在するんでしょうね。

 今回の福井ビズカフェは、創業意欲の強い方、これから創業を考えている方、創業して間もない方、新事業を立ち上げたい方を対象に、「現実的に創業を考えたい人のための 創業事例セミナー」と題して開催します。あなたも中林さんの体験談を通じて、「創業するということ」について考えてみませんか?

平岡和彦氏の紹介はこちら
平岡和彦氏(株式会社カンパネラ 代表取締役社長)の紹介ページはこちらをご覧ください。
https://www.s-project.biz/staff-blog/2017-3-7

福井ビズカフェ「現実的に創業を考えたい人のための 創業事例セミナー」

■日時:2017年3月16日(木)18:30~20:30
■場所:福井県産業情報センター(坂井市丸岡町熊堂3-7-1-16)
■講師:中林秀仁氏(ピアズ・マネジメント株式会社 /ハピログ株式会社 代表取締役)
■講師:平岡和彦氏(株式会社カンパネラ 代表取締役社長)
※講師プロフィールはこちらをごらんください
https://www.s-project.biz/seminar/2017-3-16
■主催:(公財)ふくい産業支援センター
■対象
福井県内在住の方もしくは福井県内で起業予定の方で、
・今は考えていないが創業意欲の強い方
・これから創業を考えている方
・創業して間もない方(概ね5年以内)
・新事業を立ち上げたい方(検討している方)
■お申込み先
[電話でのお申し込み]
 0776-67-7416までおかけ下さい(受付時間:平日の8時30分~17時15分まで)

[ホームページでの申し込み]
こちらのお申込みフォームからお願いいたします。
https://www.s-project.biz/seminar/2017-3-16

◆今日のつぶやき◆
 私は今回初めて富山県高岡市を訪問したのですが、街を歩くと「ドラえもん」がいっぱいいることにまず驚きました!
 それもそのはず、富山県高岡市はドラえもんの作者 藤子・F・不二雄先生の故郷なんだそうです。JR高岡駅構内には、記念消印が押される「ドラえもんポスト」もありましたよ。
(岡田留理)

■問合せ先

公益財団法人ふくい産業支援センター
創業・Eビジネス支援グループ 岡田
Tel:0776-67-7416
E-mail:ebiz-g@fisc.jp
HP:https://www.s-project.biz/


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岡田 留理(おかだ るり)

公益財団法人ふくい産業支援センター職員。特定社会保険労務士。 開業社労士時代は、中小企業の顧問、労働局の総合労働相談員、人材育成コンサルタントを経験。2015年にふくい産業支援センターに入職した。 2015年よりふくい創業者育成プロジェクト(現ふくいベンチャー創出プロジェクト)を担当。2017年に「福井ベンチャーピッチ」を立ち上げ、県内ベンチャー企業の登竜門となるピッチイベントへと成長させる。2018年、近畿経済産業局が取りまとめる関西企業フロントラインにて、関西における「中小企業の頼りになる支援人材」として紹介された。 ★President Onlineに寄稿した記事→http://urx2.nu/pVYq

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