
※本記事は、2025年6月19日に開催した「ふくいベンチャー創出セミナー『地域課題×ビジネス』」の開催レポートです。
目次
地域課題解決編を開催
ふくい産業支援センターでは、2025年6月19日に、ふくいベンチャー創出セミナー「地域課題×ビジネス」~地域の課題から着想したビジネスモデル成長の可能性~をリアル&オンライン開催しました。
詳 細:https://www.s-project.biz/seminar/2025-6-19
開催日:2025年6月19日(木)13:30-15:00
参加者:160名 (会場85名・zoom75名)
主 催:(公財)ふくい産業支援センター
セミナーの内容
本セミナーは、スタートアップ4社による自社紹介プレゼンとトークセッションの2部構成です。
トークセッションでは、MTG Venturesの藤田豪氏をモデレーターに迎え、各社のビジネスモデルの強みや起業にまつわる苦労話などを交えながら、地域課題解決型スタートアップならではの成長戦略について熱く語っていただきました。
◆スタートアップ4社からの自社紹介プレゼン
〇株式会社さとゆめ
代表取締役社長 嶋田 俊平 氏
〇株式会社AgeWellJapan
代表取締役 赤木 円香 氏
〇株式会社cizucu
代表取締役CEO兼CTO 太田 優成 氏
〇株式会社フィッシュパス
代表取締役 西村 成弘 氏
◆トークセッション
セミナー参加者の概況
参加者から寄せられた感想
●単なる課題解決では、ボランティアで終わってしまう。しかし、視点を変えればビジネスにもなり得る。その一方で、収益化のポイントを見極める難しさも実感した。
●まさに、地域課題からどうマネタイズしていくかという点で、大きなヒントをいただけたのがありがたかった。
(アンケートを一部抜粋いたしました)
●地域課題は、実はすぐそばにあるものだと改めて実感した。フィッシュパスさんが起業された背景に、ご自身の釣りの体験があったと知り、とても驚かされた。
(アンケートを一部抜粋いたしました)
●「課題はマイナス。マイナス10をマイナス2にすることに意味はない。マイナス10をプラス10に変えることを意識している。そうすることで求心力が生まれ、ヒト・モノ・カネが集まってくる」――嶋田社長のこの言葉は、強く心に残った。
●一般にベンチャー企業は、限られた経営資源のなかで収益性を重視しがちだが、今回登壇された地域課題解決型の企業は、課題解決に向けた強い「正義感」を持っており、それが収益性を超える原動力になっているように感じられた。とても好感が持てた。
(アンケートを一部抜粋いたしました)
●想いをもってビジネスに取り組んでいる方々の話はどれも興味深く、もっとじっくり聞いていたいと感じた。
●トークセッションでは、お一人お一人の話から、今の自分に足りなかった視点や考え方を学ぶことができた。
(アンケートを一部抜粋いたしました)
●社会や地域の課題に対する気づき、そしてその解決に向けた考え方を、改めて見つめ直すきっかけとなった。
●自分にとっての「地域課題の解決」や「社会貢献」とは何か。何ができるのか、どう行動すべきか――今一度、自身に問い直す機会となり、感謝の気持ちでいっぱいです。
(アンケートを一部抜粋いたしました)
登壇者/プロフィール
藤田 豪 氏
株式会社MTG Ventures 代表取締役
秋田県出身。明治大学卒。1997年、日本合同ファイナンス株式会社(現:ジャフコ グループ株式会社)入社。シードからレーターステージまでの投資、投資先各社での取締役就任、ファンド募集など手掛け、自動運転、AI、といった分野への投資を行う。2018年、株式会社MTG Ventures 代表取締役就任。MTGグループのコーポレートベンチャーキャピタルとして、6,000人以上の経営者との出会いによって培われた視点をベースに、「VITAL LIFE」を実現するスタートアップへの投資を行う。2022年、地域課題を解決するシード特化ファンド「Central Japan Seed Fund」設立。
嶋田 俊平 氏
株式会社さとゆめ 代表取締役社長
全国50エリア以上で地方創生事業をプロデュース。JR 東日本との協業による「沿線まるごとホテル」、“700人の村がひとつのホテルに。” をコンセプトとする「NIPPONIA小菅源流の村」など、人を起点に様々な事業創出に取り組んでいる。
赤木 円香 氏
株式会社AgeWellJapan 代表取締役
「Age-Well な人生の相棒になる」をビジョンに掲げ、自宅訪問型の相棒サービス「もっとメイト」や多世代コミュニティスペース「モットバ!」を運営。Age-Well Designer と呼ばれるZ 世代を中心とした若者が、シニアのAge-Well人生をデザインする。
太田 優成 氏
株式会社cizucu 代表取締役CEO兼CTO
地域の魅力を発見し、クリエイターの自由な表現を支援するコミュニティ型ストックフォトアプリ「cizucu」を運営。自治体や地元企業と連携し、スマホ一つで参加できるフォトコンテストやポスター展を開催。地域コミュニティとクリエイターを繋げ、社会的な価値を創出。
西村 成弘 氏
株式会社フィッシュパス 代表取締役
2016年創業。
川の荒廃という日本の地域課題を解決するため、オンライン遊漁券アプリ「フィッシュパス」を展開。
これまで現地の商店でしか購入できなかった遊漁券のデジタル化を進め、2025年4月現在、全国420漁業協同組合と提携を行う。
担当者のつぶやき
地域課題に真正面から向き合いながら、持続可能なビジネスへと昇華させている登壇者の姿に、深い学びがありました。今回のセミナーを通じて、福井にもまだまだ可能性があると感じた方が、ひとりでも増えていたらうれしいです!

岡田 留理(おかだ るり)

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