周囲に働きかけ、協力を得るために。自分なりのポイントを整理して、しっかり自分でにぎっておこう!

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 起業や新事業立ち上げ時には、協力者だったり、一緒に働く仲間だったり、いかにして人を巻き込んでいくかがポイントになります。自分の思いが相手に効果的に伝わるように、ポイントを整理して常に自分でにぎっておくといいかもしれません。

 こんにちは。福井県の起業家向け相談窓口や起業セミナーを企画・運営している「ふくい創業者育成プロジェクト」事務局の岡田です。

起業や新事業立ち上げ時、いかにして人を巻き込んでいくかがポイントに

 私ごとで恐縮ですが、目下、新事業の立ち上げに向けて、頭の中がいっぱいです。グラスに入った水にたとえると、まさに表面張力限界な、つるつるいっぱいな感じ。とはいえ、泣き言をいっているわけにはいかないので(実際はかなり言っている・・笑)、今はもう「やるしかない」という心境です。

 起業や新事業立ち上げ時には、協力者だったり、一緒に働く仲間だったり、いかにして人を巻き込んでいくかがポイントになります。私も現在、新事業立ち上げに向けて、とにかくたくさんの人にお会いして、意見を伺ったり自分の思いを伝えたりしながら、力を貸してくださる人を増やしていこうと模索しているところです。

話しをする際にいつも心に留めていること

 「いろんな人に会えてなんだか楽しそう!」と思われるかもしれませんが、新しい人に会って新しい事業について説明し、場合によっては協力を求めるというのは、実は毎回非常に緊張します。伝えたい内容をちゃんと整理できていないうちに話しはじめたら、突然頭の中が真っ白になってしまった・・なんてことも数知れず、です。
 ただ、もう、「頭の中が真っ白になっちゃって~」とかわいく言っても、どん引きされこそすれ許してもらえる年齢でもないので、そんなテンパった時でもなるべく機会を逃さないように、いつも心に留めていることが私の場合はいくつかあります。

 それは、直属上司からいつもアドバイスしてもらっていることを自分なりにザクッとまとめたものなのですが、先日それを相談者の方にお伝えしたところ、参考になったといたく喜んでくださったので、もしかしたら他にも共感してくれる人がいて、どなたかの役に立つこともあるかもと思い、今回はその一部をご紹介したいと思います。

「自分がなぜその事業をはじめるのか」を自分がしっかりにぎる

「自分がなぜその事業をはじめるのか」を自分でしっかりにぎる
 新しいことをはじめる際には、「おまえなんかにやれるわけがない」とか揶揄されることもありますし、「自分にできるのだろうか」と不安になることもたくさんあると思います。
 そこを乗り越えて、「人がなんと言おうとも、その事業をするのは自分じゃないとダメなんだ!」というところを自分がしっかりにぎって相手に示す。言ってしまえば当たり前のことですが、まずはそこが肝なんじゃないかと思います。

「自分の事業になぜあなたが必要なのか」を相手にしっかり伝える

「自分の事業になぜあなたが必要なのか」を相手にしっかり伝える
 相手にとっては、あなたがはじめようとしている新しい事業は未知の領域です。新しい事業に協力したり、ベンチャー企業で共に働くという選択は、安定志向の強い福井県民にとってはまだまだリスクの高いことです。「(そんなリスクを背負ってでも)新事業に協力したい!一緒にがんばりたい!」と思ってもらえるくらいの説得力というか、相手に対して「自分の事業になぜあなた(の協力)が必要なのか」というところを、誠意をもってしっかり説明して理解してもらう。それにかける手間や時間を惜しまないということが大切なんだと思います。

 私の場合は、ここの部分がどうも苦手です。「相手はわかっているだろう」と思い込んで説明を飛ばしがちになり、実は相手を困惑させていた・・ということも少なくありません。相手に説明してちゃんと理解してもらうということは、私の目下の課題でもあります。

「あなたにとってどんなメリットがあるのか」を相手に明確にする

「あなたにとって、どんなメリットがあるのか」を相手に明確にする
 新しい事業に協力したり、ベンチャー企業で共に働くという選択を促すためには、相手に対して、自分の事業に協力するメリット、自分と共に働くメリット、自分の事業と取引するメリットを明確に示す必要があります。
 メリットを示す際には、相手のニーズをとらえることが大事です。たとえば、今とにかくカレーが食べたい人に高級フレンチをごちそうしても反応がいまいちなのと同じで、どんなに良い条件でも、相手のニーズを満たせていなかったらあんまり反応がかえってきませんものね。

 なので、1回目でつれない反応しか返ってこなかったとしてもドンマイです。相手のニーズを探って、またチャレンジすればいいんだと私は思っています。

ポイントさえ外さなければ、一生懸命さは相手に必ず伝わる

 とはいえ、一足飛びになんでも上手くはいきません。相手からいい反応が返ってこなくて落ち込むこともあると思いますし、しらけた雰囲気になって悲しくなることもあると思いますし、いろいろあると思います。私もそんなことがしょっちゅうです。
 ただ1つ言えることは、伝える際のポイントさえ外さなければ、たとえスマートに説明できなくたって、一生懸命さは相手に必ず伝わるものだということです。

 今回は私が心に留めているポイントの一部をご紹介しましたが、相手に伝える際の自分なりのポイントを整理して、自分で常ににぎっておくということは、とても有効だと思います。いつもなんとなく思っていることを、あらためて書き出してみるというのもいいかもしれません。よかったら試してみてくださいね。

◆今日のつぶやき◆
 「失敗したくない・・」と弱気になって守りに入った途端、頭も身体もかたくなって、最近ろくなことがありませんでした(笑)やっぱり自分らしくやるのが一番ですね。
 「やりながら考えよう。失敗しながら改善していこう。」のハングリー精神を取り戻し、新事業の立ち上げに向けて私もがんばろうと思います。一緒にがんばりましょう!(岡田留理)

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るといえるでしょう。


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岡田 留理(おかだ るり)

公益財団法人ふくい産業支援センター職員。特定社会保険労務士。 開業社労士時代は、中小企業の顧問、労働局の総合労働相談員、人材育成コンサルタントを経験。2015年にふくい産業支援センターに入職した。 2015年よりふくい創業者育成プロジェクト(現ふくいベンチャー創出プロジェクト)を担当。2017年に「福井ベンチャーピッチ」を立ち上げ、県内ベンチャー企業の登竜門となるピッチイベントへと成長させる。2018年、近畿経済産業局が取りまとめる関西企業フロントラインにて、関西における「中小企業の頼りになる支援人材」として紹介された。 ★President Onlineに寄稿した記事→http://urx2.nu/pVYq

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