福井ベンチャーピッチの”熱い”舞台裏~「個別メンタリング」サポートチームのご紹介!~

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ふくい産業支援センターでは、「福井ベンチャーピッチ」という福井県内のベンチャー企業の成長を応援するイベントを定期開催していますが、今回はその舞台裏を一部ご紹介いたします!

こんにちは。「福井ベンチャーピッチ」企画・運営担当の岡田です。

福井ベンチャーピッチの”熱い”舞台裏

ふくい産業支援センターでは、2018年3月13日に、第2回福井ベンチャーピッチを開催いたしました。

第2回福井ベンチャーピッチの様子はこちらをご覧ください。
https://www.s-project.biz/staff-blog/venture-pitch-2018-3-13

福井ベンチャーピッチでは事業の一環として、登壇企業を対象に、事前に「個別メンタリング」を複数回実施しています。

事前の個別メンタリングでは、本ブログの最後にご紹介している5名のアドバイザーと「福井ベンチャーピッチ」企画・運営担当である私、岡田がチームとなって関わっています。

顔写真では一見クールそうに見える面々ですが、実は皆さん熱血です。そして、そんな熱量の高い人ばかりが寄り集まっているので、現場はかなり熱いです。

今回のブログでは、福井ベンチャーピッチの舞台裏で行われている「個別メンタリング」について、たっぷりご紹介したいと思います!(舞台裏もとっても熱いんです!)

「個別メンタリング」ってどんなことをしているの?

福井ベンチャーピッチのピッチ(短いプレゼン)において大切なことは、「事業への熱い思い」と「事前の入念な準備」です。この2つがそろっていれば、必ず、聴き手の共感を誘い行動につき動かすプレゼンができると私たちは考えています。

話が上手いとか、場慣れしているとか、声が大きいとか、カリスマ性があるとか、そのあたりがプレゼンテーションの決め手だと思い「人前で話し慣れてなくて・・」と恐縮する方もいらっしゃるのですが、福井ベンチャーピッチに限って申し上げますと、そこはほとんど重要ではないです。

私たちの考えるピッチの決め手は、話すテクニックや声の大きさや雰囲気などではなく、事業への熱い思いです。

10分間という限られた時間の中で、その「事業への熱い思い」をいかに直球で聴き手のハートに届けられるかが重要なのであり、そのために必要な「事前の入念な準備」を、私たち個別メンタリングサポートチームが一丸となってサポートしています。
それが、ふくい産業支援センターが行っている事前の個別メンタリングです。

①福井ベンチャーピッチ登壇の目的は何ですか?

事前の個別メンタリングは、まずはピッチ登壇の目的をしっかり押さえるところから始めます。
福井ベンチャーピッチの場合で言うと、登壇の目的は、期待事項(融資や投資、販路拡大、ビジネスネットワーク)への協力やサポートを聴き手に訴えることです。そのためには、聴き手に関心をもってもらい、共感してもらい、こちらが期待する行動(協力やサポート)を起こしてもらう必要があります。

ピッチの場は、登壇企業の自己満足の場ではありません。自分の話したいこと、話し慣れていることばかり話していては、本当に伝えなければいけないことが何割も伝わらくなってしまいます。それではせっかくの機会が十分に活用できません。なので、事前の個別メンタリングでは、そのあたりの意識改革を促すところからスタートします。

②期待事項を訴えたい相手(ターゲット)は誰ですか?

福井ベンチャーピッチで言うと、期待事項を訴えたい相手(ターゲット)は、「サポーター」と呼称しているベンチャーキャピタルや金融機関、自治体や支援機関などのベンチャー支援者にあたると思います。そして、ターゲットに照準を合わせたプレゼンをするためには、まずはターゲットについてしっかり理解する必要があります。

全体的にまとまりの良いプレゼンであっても、最終的にターゲットに行動を起こしてもらえなければ、結果につながるプレゼンとは言えません。なので、事前の個別メンタリングでは、「あなたの考えるターゲットが誰なのか」を徹底的に掘り下げ、「ターゲットに伝えるべきこと」に対する理解を促し、結果につながるプレゼンになるようサポートしています。

③ターゲットにどんな行動を起こしてもらいたいですか?

登壇の目的をしっかり押さえ、訴えたいターゲットに照準を合わせたプレゼンを行ったら、最後にターゲットに「どんな行動を起こしてほしいのか」をしっかり伝えきる必要があります。
登壇企業に興味をもったターゲットは、自分たちに何を求めているのかを明確に知りたくなるわけですが、その大事なところがぼやけてしまうと、ターゲットは行動(協力やサポート)に移す糸口が見い出しづらくなってしまいます。そうなると、登壇者はせっかくのチャンスを逃してしまうことになりかねません。

こうやって言葉にすると「そんなこと当たり前でしょ!」と思うかもしれませんが、当事者になると意外とそうでもないです。肝心なところで尻すぼみになってしまうケースが実は多いです。思いを伝えることはとても大切なことですが、思いだけでは、聴き手の行動にダイレクトにつなげられません。事前の個別メンタリングでは、客観的な視点から具体的にアドバイスして、プレゼンの精度を上げるサポートもしています。

 

ちょこっと裏話

ちょこっと運営側の裏話になりますが、この事前の個別メンタリングを実施する趣旨を理解していただくことは、実はかなり大変です。
というのも、福井ベンチャーピッチに登壇されるのは、分刻みのスケジュールで働く超多忙な社長ばかり。ふだんから人前で話し慣れている方の場合なんかは特に、「サポートなんて必要ないです。慣れてますから。」と抵抗を感じられる方も実は少なくありません。ただでさえ忙しい毎日なのに、そんなことのためにわざわざ時間をつくるなんてムダでしょう・・と思われるわけです。そのお気持ち、本当によくわかります・・。

ですが、ここはあえて心を強くもち、強めにご説明させていただくのですが、福井ベンチャーピッチにおけるピッチ(短いプレゼン)は、ふだん話し慣れている講演や事業説明、事業プレゼンとは全く別物です。どんな話し上手な方であろうとも、福井ベンチャーピッチ登壇の目的に沿ったプレゼンを一から作り上げる必要があり、そこは皆と同じゼロからのスタートです。

なので、ふだん話し慣れている方こそ事前の個別メンタリングを活用していただく必要があることをしっかり説明し、必ず登壇企業全員に、事前の個別メンタリングを受けていただいています。

第2回福井ベンチャーピッチ登壇企業の感想

こちらは、登壇企業の方から、福井ベンチャーピッチに登壇した感想としていただいた声です。

※こちらの記事より抜粋しました。
https://www.s-project.biz/staff-blog/venture-pitch-2018-3-13
株式会社ドラフト
良かった点が3つありまして、
<1つ目>10分のプレゼンにまとめる過程で改めて自社のビジネスモデルをブラッシュアップ出来た。
<2つ目>懇親会でアドバイザーの方とより深い話が出来て、次への繋がりが出来た。より具体的なアドバイスがもらえて、すぐに行動に移せそうです。
<3つ目>福井では通常経験できないような「ピッチ」という環境に身を置くことで、良い意味で「悔しい」という感情になった。と同時に、まだまだ先を目指すという自信にも繋がりました。
ピッチって、大変なイメージありますが参加すれば必ず得るものはある。
一言でまとめられないくらい得たものが多かったです。
株式会社サーフボード
今回ベンチャーピッチで得られたことは
①プレゼンのプロ集団による、プレゼン指導はまたとない機会です。
②ビジネスモデルを体系だてるのに役立ちます。
③自社サービスの強みとそれの訴求方法が明確に出来ます。
④ベンチャーピッチに出ることで、多くの人脈ができます。
⑤営業マンにプレゼン資料をそのまま営業の第一線で活用してもらいます。
の5つです。ビジネスモデルを原点から見直す良い機会になりました。今後は頂いた貴重な体験を、ビジネスの実績として生かしていくよう頑張る所存です。ありがとうございました。
株式会社クラネス北陸
この度、登壇させていただきVCの方々との交流にて、普段、聞けないようなお話しや展開の仕方など、本当に刺激的な体験をさせて頂きました。また、福井は経営環境に恵まれていると、沢山の方々がおっしゃっておりましたので、福井の活性に向けて、志高く目標に向け精進していきたいと思います。なお、今回のピッチで一番、自分にとって良かったことは、ピッチ前の練習で、沢山のご指摘から目標や今後の目標に向けての考えがまとまったことになります。誠に有難うございました。
株式会社アイジーエー
様々な企業が登壇される中、私は学生として登壇しました。非常に緊張はしましたが、いま取り組んでいることをしっかり伝えることはできたかと思っています。また、登壇したことで多くの関わりを持つことができました。登壇しなければできなかったことが実現できそうですし、今回のこの登壇はとてもいい機会になりました。今後実現に向けて、しっかりと動いていきます。ありがとうございました。
株式会社長田工業所
ピッチイベントなんて製造業には全く無縁だと思っていたのですが、フォローしていただけた方々のおかげで、なんとか発表できるビジネスプランが出来上がりました。他の登壇者の方々の発表も含め、人の心を動かす事業というのは、自己満足でなく人類の進歩発展や課題解決に寄与するものなんだと再確認できました。アドバイザーの方々とのつながりも、また別世界の方々ばかりで、これまで見ていたことと全く違う景色が広がり、今後の経営者としての目指す視点が変わりました。これで終わりということでなく、これから事業の構築のフォローアップがあるということなので、今後のブラッシュアップが楽しみです。

 

皆さんそれぞれ、個別メンタリングについて、コメントしてくださっています!

福井ベンチャーピッチ「個別メンタリング」アドバイザーの紹介

ちょっと後ろにさがり客観的に俯瞰することで、視野が広がり、見違えるほど素晴らしいプレゼンに生まれ変わります。そんな登壇企業の事前の入念な準備をサポートしてくださっているのが、以下の5名のアドバイザーです。

三谷亮太(Ryota Mitani)氏
有限責任監査法人トーマツ 金沢事務所
公認会計士
前田英史(Hidefumi Maeda)氏
株式会社福井キャピタル&コンサルティング
コンサルタント
髙原潤弥(Junya Takahara)氏
株式会社福井キャピタル&コンサルティング
シニアアソシエイト
加藤永俊(Nagatoshi Kato)氏
ふくい産業支援センター 創業マネージャー
中小企業診断士
大木哲郎(Tetsuro Ooki)氏
公益財団法人ふくい産業支援センター
販路開拓支援部 創業・Eビジネス支援グループリーダー

 

手前味噌で恐縮ですが、アットホームな雰囲気で厳しいこともバシッと言う、素晴らしいチームです。
対面での個別メンタリングはもちろんのこと、その後のフォローアップもメール等で頻繁に行い、福井ベンチャーピッチ当日まで技術面だけでなくメンタル面もサポートしています。

第3回「福井ベンチャーピッチ」登壇にご関心のある方、ぜひご連絡ください!

第3回「福井ベンチャーピッチ」の開催は2018年9月頃を予定しています。事前の個別メンタリングも、引き続き実施する予定です。福井ベンチャーピッチの登壇にご関心のある方は、疑問・質問などお気軽にお問い合わせください。

第3回福井ベンチャーピッチ登壇に関するお問い合わせフォーム
https://goo.gl/forms/wjCGOLuUofmowpk33

◆担当者のつぶやき◆
「福井のベンチャー企業を盛り上げたい!」という熱い思いを持った方々に支えられ、福井ベンチャーピッチを運営できています。皆さんのご協力無しでは、何一つ実現できなかったことばかりです。
こんな素敵なチームに出会えるなんて、構想段階の1年前には全く想像できなかったです。とにかく熱意をもって事業に取り組んでいれば、応援者が自然と集まってくれるんだということを、身をもって知りました。福井ベンチャーピッチを支えてくださった皆さまに、心から感謝しています。そしてこれからもどうぞ、よろしくお願いいたします!
(ふくい産業支援センター/岡田 留理)

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HP:https://www.s-project.biz/


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岡田 留理(おかだ るり)

公益財団法人ふくい産業支援センター職員。特定社会保険労務士。 開業社労士時代は、中小企業の顧問、労働局の総合労働相談員、人材育成コンサルタントを経験。2015年にふくい産業支援センターに入職した。 2015年よりふくい創業者育成プロジェクト(現ふくいベンチャー創出プロジェクト)を担当。2017年に「福井ベンチャーピッチ」を立ち上げ、県内ベンチャー企業の登竜門となるピッチイベントへと成長させる。2018年、近畿経済産業局が取りまとめる関西企業フロントラインにて、関西における「中小企業の頼りになる支援人材」として紹介された。 ★President Onlineに寄稿した記事→http://urx2.nu/pVYq

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